ワールド・デジタル・ライブラリーは(日本では)実現するか
2006年 07月 20日
そこで、私が所属する専門図書館協議会の全国研究集会の分科会で「電子情報サービスの現状」という企画を立てました。発表していただく機関は、JST、NIIそしてNDLという、「いわば国家予算を使い資料のデジタル化を率先して行っている3機関です。またこの3機関は各種の電子情報サービスを展開しているのですが、その全容を紹介しているページがなく、非常にプロダクトアウトだという印象を持っていました。」(言い方が不適切かもしれませんが、申し訳ありません)
分科会での発表は内容の濃いもので、私の知らなかったサービスも多々あり、非常に参考となりました。またこのときの配布資料も期間限定でWebに公開しています。興味のある方はダウンロードしてください。
また、JSTではGoogleとジョイントしたサービス展開を考えており(Google Scholar)、ワールド・デジタル・ライブラリーの一翼を担う役割を果たしていきそうです。Google Bookだけでもびっくりしたのに、別サービスまで考えているGoogleのすごさにまたびっくりもしました。
Google Bookは、日本版のリリースも検討しているようで、Googleの人材募集のページ(こんなページがあることもびっくりですが)に出版社パートナー開発担当職募集が掲載されていました。ちょっと古いですが、こんな記事(グーグル、日本でも書籍全文検索サービス提供へ)もでています。
日本(語)でも近々、ワールド・デジタル・ライブラリーが実現するのではないかと感じている今日この頃です。
Google Bookについて → http://books.google.co.jp/intl/ja/googlebooks/about.html
Google Scholarについて → http://scholar.google.com/intl/ja/scholar/about.html
参考:専門図書館協議会・全国研究集会の配布資料(~8月末まで公開中です)
1.「J-STAGEによる電子ジャーナルの提供とJournal@rchive 」(約5.0MB)
http://www.jsla.or.jp/seminar/document/s1-JST-Wada-AM.pdf
2.「国立情報学研究所の電子情報サービス」(940KB)
http://www.jsla.or.jp/seminar/document/s1-NII-Ojiro.pdf
3.「国立国会図書館の電子情報サービス」(944KB)
http://www.jsla.or.jp/seminar/document/s1-NDL-Uetsuki.pdf
4.「J-STAGEと電子ジャーナルの今後」(370KB)
http://www.jsla.or.jp/seminar/document/s1-JST-Wada-PM.pdf
5.「機関リポジトリ振興を通じた最先端学術情報基盤(CSI)構築:NII」(573KB)
http://www.jsla.or.jp/seminar/document/s1-JST-asoshina.pdf(2006.7.21. add)