思っていることを書いています。最近、TBの調子がイマイチですので、返信できない場合はごめんなさい。


by motohirokoshiyama
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

代理出産について考えてみました

東京都品川区は10日、タレント向井亜紀さんと元プロレスラー高田延彦氏夫妻が代理出産でもうけた双子の男児(2歳)の出生届受理を命じた先月29日の東京高裁決定を不服として、最高裁への「許可抗告」を申し立てました。
これを受け夫妻は高裁決定後、初めて会見して、高裁決定に「真正面から取り組み理解していただいた」と感謝した上で「最高裁には2人の子どもたちの幸せを考える決定をしてほしい」と訴えました。

b0077271_1832665.jpg
さてまず「許可抗告」という制度について、調べてみると『憲法違反ではないが、判例違反や法令解釈上の重要な問題が含まれていると高裁が認めた場合に抗告が許される。』とあります。高裁が認めないとこの抗告が却下されるわけですが、ここまで大きな問題(話題?)となってしまいましたから、最高裁での決定を仰ぐのではと思います。
次に、高裁での決定についてポイントをまとめると、まず
高裁決定も民法の解釈論としては「高田夫妻は法律上の親とはいえない」としています。その上で
<1>米国裁判所が高田親子の子と認定した
<2>向井は子供を産めない体である
<3>代理母も金銭目的ではない、などを認定とあり、
「血縁関係は明らかで、親子と認めた米国の確定裁判を承認しても公序良俗に反しない。受理しないと法律的に受け入れる国がない状態が続く。子の福祉を優先すべき」と判断したとあります。

また、会見で向井さんはこんな話もしています。「先日、置引に遭い、子どもたちの健康保険証もなくしてしまい、品川区役所で再発行を求める書類を書く際、続き柄を空欄で出したら、打ち出された書類は『母』になっていました。実務的には母にしてもらっている」
裁判をする意味について2人は「役所はなぜ不受理なのか説明してくれない。子どもたちが大きくなったときに、きちんと理由を含めて説明してあげたい。説明できる判断なら期待した答えではなくとも納得する」と話しています。
日本では、代理出産は認められていません。法律を杓子定規に順守するなら、向井・高田夫妻の行為は法律違反であり、出産届けは受理されない形となります。しかし高等裁判所の判決は、この事実を認めた上で「子の福祉」を最重点に判断したと考えます。

確かに、海外に行き代理出産をするには莫大な費用がかかり、かなり裕福な家庭でないと実現できないことは事実ですから、法の下での平等に反するという意見もあると思います。だったら日本でも代理出産を認めるように法律改正をすればいいのかもしれません。倫理面での十分な検討は当然必要ですし、すぐには結論がでない問題であるとも思います。
子供は授かりものであるのだから、人工的に子を産むのはおかしいという議論もありますが、倫理観から言えば、臓器移植も同じであると思います。

「子の福祉」、生命を与えられた子供たちに何の罪もありません。彼らのこれからの人生を考えるにあたり、何がよいのか、どうしなくてはいけないのか、その点を熟考した、最高裁の決定に期待します。

写真は スポーツニッポン から
[PR]
by motohirokoshiyama | 2006-10-11 18:34 | メディア(本、映画、記事)紹介