思っていることを書いています。最近、TBの調子がイマイチですので、返信できない場合はごめんなさい。


by motohirokoshiyama
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著作権判決が2例、権利者にはつらい判決結果

先週から今週にかけて、個人的に注目していた著作権に関する2つの判決がでています。一つ目は「北朝鮮映画の著作権認めず」、2つ目は「【シェーン】の著作権は03年末に消滅 」です。結果はご覧の通り、著作権を保有しているところに不利な判決です。ただしその背景は全然異なります。

まず1点目の北朝鮮のケース:
よく私たちは、ニュース報道で「金正日主席」の映像を目にしますが、あの映像は北朝鮮の映画会社が作成したもので、日本のTV局(日本テレビとフジテレビ)は無断でその映像を利用していました。ご存知の方も多いと思いますが、自国の著作権を守るために「ベルヌ条約」とういうものがあります。この条約を批准するとお互いの国同士での著作権が保護されます。
日本、北朝鮮両国はこの条約を批准していますから、本来は無断借用など起こらないのですが、「日本は北朝鮮を国家として認めていませんから、この条約に基づく権利義務関係は発生しない」と文化庁が公表しています。この見解をベースにこれらのTV局は放送していたのでしょう。今回の裁判でも、東京地裁は同様のコメントをだし、この訴訟を棄却しています。
果たしてこれでいいのでしょうか。他のTV局が訴訟の遡上にあがっていないということは何らかの契約なりを結んでいるのでしょうし、現に米国やフランスの放送会社も許諾の契約を結んでいます。このままでいいのかちょっと心配です。権利義務関係がないということは、日本の著作物は北朝鮮で自由に使えるということですから、手塚治虫作品が勝手に利用されることに対して何も講義できないことになります。中国で「ディズニーランド」もどきのレジャーランドがあり問題となっていましたが、これが北朝鮮ではある意味合法でできてしまうわけです。
解釈はいろいろな面から検討する必要がありますが、文化庁(政府)に再考して欲しいと思います。

2点目の1953年問題のケース:
こちらは以前かなりいろいろなメディアで取り上げられていたのでご存知の方も多いと思います。 映画「シェーン」の著作権を侵害されたとして、パラマウント・ピクチュアズなどが格安DVD販売会社2社に、DVDの販売差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷は「シェーン」の著作権保護期間は2003年末で満了しているとして、パラマウント側の上告を棄却しました。
原告側はこちらも文化庁の見解(「12月31日午後12時は、翌年1月1日午前零時と同じで、改正法が適用され、著作権は存続する」)を根拠に、著作権が存在していると主張していましたが、最高裁は「一般的な用いられ方からすると、施行の直前の状態を指すとは理解できない」と判断し、この訴えを棄却しました。
「ローマの休日」「東京物語」など名画が多いとされる1953年公開作品の著作権についての初の最高裁判決で、映画会社側の敗訴が確定したことにより、今後は格安とは言わないまでも安価な手段での提供が活発化しそうです。

いずれのケースも文化庁が絡んでいます(著作権を守る、活用するための庁ですから当たり前)が、その判断については一般人の尺度とはずれているような気がします。
北朝鮮の事例は、「著作権を守りなさい」と言っている傍らで、国交関係がない国の著作物(韓国で作成されていれば守らなければいけない著作物)は勝手に利用してよいと判断し、
12月31日午後12時は1月1日午前零時と同じと解釈する(これはプロ野球ドラフトで、巨人と江川元投手の契約で有名な空白の1日事件と一緒です)のは、過去にかっこ内の事例もありもう少し真剣に文言を考える必要があったのではと考えます。


記事はこちらから
http://news.braina.com/2007/1215/judge_20071215_001____.html
http://news.braina.com/2007/1219/judge_20071219_001____.html
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by motohirokoshiyama | 2007-12-19 08:28 | 教育と図書館関連