【サッカー】ストイコビッチ氏、J1名古屋と正式契約
2008年 01月 23日
-正式契約を結んだ今の心境は
「2、3カ月前に、この話が出たとき、必ず監督になりたいと思っていた。新たな挑戦として名古屋でやっていきたい。かつてはフィールドのなかのリーダーだったが、今度はベンチの中のリーダーとして頑張る。選手には、どの試合でも100%の力を出してもらう。2、3日後に練習が始ま
るが、私の指導に従ってほしい。私はいつも勝者でありたい」
-初めての監督に不安はないのか
「初めてだが、すべてのことに最初の一歩はある。私自身の精神力、資質を信じている。もちろんスタッフの協力は欠かせない」
-今のグランパスをどう見ているのか
「いいグループだと思う。ただ去年の成績(11位)は良くなかった。だから私が上げる。選手の質はいいので、ハードワークを課したい。戦術的にも選手個人にも伸びしろがある。それをうまく生かしていきたい。選手がどう思うか分からないが、ハードワークを頑張ってほしい。選手には悪いニュースかもしれないが。ラッキーなことに私は走らない。いずれ時期が来たら、一緒に走るつもりだ」
-約40日後に控えた開幕までのプランは
「私の頭のなかにはある。詳しくは言えないが。トレーニングキャンプが厳しくなるのは100%間違いない。1年間を通して戦うためにとても重要な時期だ。ハードワークは義務。24日のミーティングでは選手の義務と責任をしっかり説明したい」
-初のOB監督で、勝てない時期も知っているが、勝つためには何を変えるべきなのか
「気持ちの部分だ。自信を持つことが必要だし、何より集中力を切らさずに戦うことが大事だ。ここを変えなければ勝てない。今のサッカーに秘密はない。賢い選手がそろっているから、私の指導や考え方を吸収してほしい。われわれはできるということを証明したい。私の信念はネバーギブアップだ」
-ベンゲル監督が就任した95年と似た状況ではないのか
「そう、同じ状況だと思う。あの時もハードワークをこなしたから、いいチームになった。実は昨年12月に、ベンゲル監督に会うため1週間、ロンドンに滞在した。サッカーや名古屋、日本の話をして、貴重なアドバイスをもらった。『自分のやることを信じろ』と」
-どんなスタイルを目指すのか
「攻撃的なサッカー。組織的に攻めるスタイル。中盤が一番大事になる。技術的に優れた選手が必要になるだろう。状況にもよるが、ロングボールを多用するのは好きではない」
-ピクシーのような選手を育てられるのか
「その質問に答えるのは難しい。私は助けることができるが、選手がどういうプレーヤーかによる。手助けして、いい選手になればラッキーだ」
写真は http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/ から