【死刑問題】鳩山法相、3回目の命令
2008年 04月 11日
坂本死刑囚は2002年、帰宅途中の女子高生(当時16歳)を連れ去り、群馬県内の山林で暴行のうえ絞殺。その後、身代金を用意するよう女子高生の自宅に電話し、23万円を受け取るなどした(殺人、略取など)。1審・前橋地裁は「綿密に計画されていない」と無期懲役を言い渡したが、東京高裁は2004年10月、これを破棄した。坂本死刑囚も控訴審で死刑判決を求めていた。
中元死刑囚は1982年、顔見知りだった大阪府和泉市の宝石商の男性(同70歳)方に押し入り、妻(同58歳)とともに刺殺し、現金を奪うなどした(強盗殺人など)。一貫して無罪を主張していた。
中村死刑囚は1989年12月、滋賀県内で元同僚の工員(同52歳)を睡眠薬で眠らせたうえ窒息死させて現金を奪い、遺体を切断。同10月にも身元不明の男性を同様の手口で殺害、遺体を切断して捨てるなどした(強盗殺人など)。
岡下死刑囚は1989年7~9月、内妻や知人男性と共謀し、東京都杉並区のアパート経営の女性(同82歳)が所有する土地を勝手に売却、約2億800万円をだまし取った。その後、発覚しないよう女性を殺害し、分配金を巡るトラブルで知人男性も岐阜県内の山林で射殺した(殺人、詐欺など)。1審・東京地裁は「場当たり的な犯行」として無期懲役だったが、2審は計画的殺人と判断し、最高裁も支持した。(毎日新聞から抜粋)
報道各社は、「鳩山法相は2ヶ月ピッチで既に10名の死刑囚に死刑が執行」という事実を問題視する発言(必ずしもそうではないかもしれませんが)が多数のようですが、KY発言の多い鳩山さん、「粛々と、量刑を考慮しながら決定した」とコメント、KY発言の多い大臣としては合格点だと思います。そもそも法務大臣の役割として死刑執行命令をだすことがあるわけですから、このことに対して反論することは筋違いだと思います。「死刑という制度がある刑法が悪法」という考えには私も賛成ですが、「悪法」も法律ですから、その法律に従い職務を遂行している大臣に対してとやかく言うことはやめて欲しいと思います。
超党派で死刑廃止を求めている議員の方々の皆さん、相手は鳩山さんではないはずです。