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by motohirokoshiyama
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私の友人が、標記の集会を企画しました。詳細はこちら(http://shaunkyo.exblog.jp/8149308/)にあります。彼女とは昨年の日本図書館協会の全国大会で知り合いになりました。たいへんバイタリティのある方で、どこにそんなパワーがあるのだろうといつも感心しています。そんな彼女がなぜ、このような集会を呼びかけたのか、それは彼女が大阪府の改革プロジェクトチーム(PT)によって、専門情報提供機関や文化関連施設の存続が危機に直面している当事者となっているからです。
彼女の仕事ぶりは、国立国会図書館が発行している「びぶろす」最新号(http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/06.html)で取り上げられています。少ない予算での図書館運営を行っている苦心は「大阪府労働情報総合プラザにおける環境整備」(http://www2.ocn.ne.jp/~shaunkyo/227_25-30.pdf)を読んでいただければ理解できます。
自治体の財政状況が危機的状況に陥っていることは理解しています。ただ大阪府労働情報総合プラザ、ドーンセンター、これらの施設が過剰スペックであるから内部の組織も統廃合という考え方で果たしていいのでしょうか。

私事の話になりますが、私も10数年前に企業の新設された資料室に配属になりました。そのとき友人の1人からこのような忠告を受けました(この友人ですが、当時は商社マンでしたが、今は某知事のブレインの1人といわれており、某県知事選挙にも立候補していました)。

「全社の資料センターは運営がたいへんだよ。弊社も全社の資料室を開設したが数年たって閉鎖されてしまった。その原因は全社対応なので、情報提供がどうしても60点レベルになってしまう。企業(特に商社)は情報が命、60点の情報で事業企画を作成していたらライバルに負けてしまう。その結果、資料室は各事業部に分散配置された。君もその点は十分注意しなさい。」このような言い回しで彼は専門情報の大切さについて忠告をしてくれました。

この言葉を肝に銘じて、弊社の情報資料センターは「情報の水先案内人」として機能するように在籍時はいろいろ考えてやってきました。社内人脈を構築して資料室にはない情報は、「○○部のAさんが詳しい」「その情報であればJETROにある」とかクリアリングマップも作成して教宣活動をしてきたつもりです。

今回の大阪府の改革骨子をみていると、さきほど紹介した商社の事例の逆をいっているような気がします。一箇所に図書館機能を集約するという発想ですね。確かにこの方策は無駄の排除(ダブり本などはなくなりますから予算は若干は削減されます)には効果を発揮しますが、専門分野の情報収集にはマイナス面が顕著にでてくるような気がします。
図書館は図に示すように、「人」「資料」「空間」が有機的に結合して初めてその機能を発揮すると考えます。そしてそこで働くライブラリアンはその図書館にある資料の持つ専門性を理解し利用者に対して適切な情報提供サービスをすることが使命のような気がします。ライブラリアンのジェネラリストを育てるにはおおきな図書館はひとつの解決策ですが、現在社会は多様化が進んでいます。情報も多種多様です、このような時代であるからこそ専門情報を扱う資料室が必要なのではないかと考えます。

この集会が盛況になることを期待します。
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by motohirokoshiyama | 2008-05-21 18:28 | 教育と図書館関連