【総選挙】麻生自民党対小沢民主党の対決/自民党総裁選終了
2008年 09月 22日
さてこの結果、政局は一気に総選挙へ向かうことが予想されます。24日に召集される臨時国会で麻生さんは、第92代、59人目の首相に指名され、29日に新首相の所信表明演説、10月1日から3日まで衆参両院で各党の代表質問、2008年度補正予算案成立が最優先としている麻生さんですが、民主党との協議が不調に終われば早期の衆院解散・総選挙に踏み切る構えの模様です。自民党は10月14日公示-26日投開票の日程で調整していますが、多分このスケジュールで総選挙が行われると考えるのが妥当でしょう。
一足早く、民主党の代表に再任だれた小沢一郎さんは、「精神的にも肉体的にも最後の大一番。国政を担う覚悟がなければ、政治家をやっている意味はない」などと述べ、次期衆院総選挙で民主党が政権を握った際は総理大臣に就任することへの強い意欲を示しています。その時の所信表明は全文がネットに掲載されていますので、読まれる方は下記を参照してください。
所信表明(全文)はこちら → http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0809/0809210808/1.php
お二人の政権構想をまとめてみると次のようになります。麻生さんの政権構想は総裁選挙用のものですから、対外政策など他の候補者との差異を明確にするため、具体性に欠け、考え方重視となっています。これを差し引いてもどちらが国民目線で考えているのか、ポイントを見ればそれは明らかなような気がしますが、いかがでしょうか。ニューヨークタイムズの総裁選挙を評して「口紅つけても豚は豚」の指摘、当たっているような気がします。民主党政権は未知数な部分が多く、この混迷した政局には不向きかもしれませんが、自民党経世会時代の小沢さんのニックネームは「乱世の小沢」でしたから意外と期待できるかもしれませんね。
麻生さんの政権構想のポイント
1.日本経済は全治3年。短期集中・重点特化で立て直す。定額減税を実施する
2.当面はゆがみを正し、日本経済にばねをたくわえる。必要なのは未来のための改革
3.年金・医療制度を安心できるものに立て直す。年金財源は国民的に議論
4.テロとの戦いから逃げない
5.老若男女が社会参加する活力ある高齢社会をつくる
6.政策減税・規制改革で潜在力を生かす成長政策を取る
7.日米同盟を強化し、アジアの安定を求める
小沢さんの政権構想のポイント
1.年金、医療、介護で、全ての国民が安定した生活を送れる仕組み。
2.子ども手当の創設をはじめ、安心して子育てと教育ができる仕組み。
3.「働く貧困層」の解消はもちろん、まじめに働く人が報われる雇用の仕組み。
4.農林漁業と中小企業の再生により、地域社会を守り、活性化させる仕組み。
5.物流コストをはじめ、国民の生活コストを安くする仕組み。
6.特別会計の廃止などによって、税金を官僚から国民の手に取り戻す仕組み
7.本当の地方分権を実現し、地域のことは地域で決める仕組み。
8.国会も政府も、国民の代表である国会議員が担い、国民自身が政治を行う仕組み。
9.地球環境の保全と国際社会の平和で、日本が地球のために頑張る仕組み。
写真は http://www.afpbb.com/category/politics から