日曜日の阪神3Rでベストメンバーに騎乗した福永祐一騎手がお父上の福永洋一元騎手のJRA通算勝利数・983を上回る984勝を達成しました。福永洋一さんといえば、私が学生時代に一世を風靡した名騎手でした。特にエリモジョージに騎乗して天皇賞を逃げ切った勝利や、内枠すれすれから追い込んで勝ったハードバージの皐月賞など、伝説に残る名騎乗の数々を残した偉大なジョッキーでした。そして毎日杯での落馬により騎手生命を絶たれるわけですが、一般新聞でもその後の病状が記事となるなど、競馬界だけではなくスポーツ界全体の出来事としてとらえられていたことを記憶しています。そして競馬の楽しさを教えてくれたのも福永洋一騎手でした。
一時期競馬は見ませんでしたが、洋一氏の息子の祐一くんがデビューしたころから、また競馬番組を見るようになりました。なかなかG1を勝てずに、低迷していた時期(他の騎手に比べれば立派な成績ですが)もありましたが、一昨年に年間100勝をマークするなど一流騎手として認められる成績を残しています。昨年、今年と勝数はそれほど伸びていませんが、人気薄の馬で馬券に絡むなど騎乗技術は高くなってきていると思います。
その祐一くんが父親の勝利数を超えました。
「福永洋一の息子でなければ、騎手の道を選んでいませんでした。その背中をずっと追いかけてきましたが、勝ち星が並んだからといって胸を張ることはできません。」ウィナーズサークルでの談話ですが、いつも謙虚な祐一くんであれば、今後も精進して、引退するときには福永洋一の息子ではなく、騎手・福永祐一として名前が残っているような気がします。
今年の2歳のお手馬は優秀な馬ばかりのようですから、来年のクラシックが楽しみですね。
写真は
http://www.sanspo.com/top.htm から