渋谷松濤温泉シエスパで惨事発生
2007年 06月 20日
警視庁は、くみ上げの際に混入する天然ガスが充満し、何らかの原因で引火した疑いが強いと判断しているそうです。温泉施設はブームのようで各地にできていますが、地下1,000mからの温泉のため天然ガス問題がついてまわり、危険があることは指摘されていました。事故がおきてから問題とされるケースは今回の爆発だけでなく、毎度繰り返されていますが何とかならないのでしょうか。予防策を早急に考える必要があると思います。
東京都は2005年に、北区の温泉掘削現場で天然ガス火災があったことを機に、掘削の安全対策をまとめた指導要綱を策定しています。
(1)深度五百メートルを超す掘削では、ガス噴出を遮断する防止装置を設置する
(2)危険濃度に達すると警報を発する検知機で常時測定する
(3)ガス噴出に備え、泥水を注入できる体制を準備する-ことを求めた。要綱には火気使用制限や、ガス安全対策管理責任者を配置する
しかし、大半の井戸は、2004年度末までに掘られたもので、この要綱の適用を受けないそうです。今回の事故を受け、都は「全く想定していなかった事態」と、制度の不備を認め、「今後は、操業中の施設についても、何らかのチェックが必要になるだろう」と、検討する考えを示しています。ちょっと遅いかもしれませんが対応早くしてほしいですね。
写真は http://www.asahi.com/ から