【食品問題】汚染米は、24都府県375箇所で利用!(追記あり)
2008年 09月 17日
内訳はというと、和菓子製造154社、米菓製造30社、酒造10社、外食5社、事故米が給食として提供された近畿2府4県の病院や老人ホームなど119施設、米穀仲介や販売業者などの中間流通業者50社などだそうです。地域別では、宮崎66、大阪63、兵庫63、熊本41の順に多く、和菓子製造の中には私もよく知っている老舗和菓子製造会社も複数含まれています。あまりの数の多さ、流通範囲の広さに唖然ですね、これでは国民の大多数が1回は口にしていたかもしれません。
また、農薬などに汚染された事故米が食用に転用されていた問題で、有機リン系農薬成分のメタミドホスが検出された中国産のもち米が3500トンあることがわかっています。中国産もち米は2003年度に計5千トンが輸入されているそうで、政府の発表通りであればその7割が汚染されていた計算となります。ここまでくると農水省の政策(食料自給政策の放棄)までもが問題となってくると考えるのは私だけではないと思います。
そもそも私が小学生のころはお米は米穀通帳があり、米屋さんで買うものと決まっていました。そのご自主流通米が現れ、米屋さんがなくなり、いつの間にか国内の米生産量では需要をまかなえないようになり、外国米を輸入するようになってしまった。海外からの圧力もあったとは思いますが、やはりこの政策は問題があったのではと感じます。
食の自給自足は国家として最低限クリアーすべき問題であり、それをクリアーしていれば今回の問題はおきませんでした(万一、おきたとしてこれほど広範囲にはならなかったと思います)。
今回の事件、やっと失言だらけの太田農水相が「長期にわたって横流しを見逃し、結果として食の安全に対する不安を招き責任を痛感している」と農水省の責任を認めましたが、時すでに遅しの感があります。小手先の対策だけでなく抜本的な農業政策の見直しを期待しますが、また期待やぶれかもしれません。
なお流通経路については農水省のホームページにあります。
また今回の事件で、悲惨なことに自殺された方がでてしまいました。流通ルートを公表したことが引き金になったかどうかはわかりませんが、この責任は一体誰がとるのでしょうか。
→ http://mainichi.jp/life/food/news/20080917dde041040071000c.html