【食品問題】農相と次官がダブルで引責辞任、事故米問題の解決はどうするのか
2008年 09月 20日
そして白須敏朗次官も辞任しました。大臣、次官のトップ2人が同時に辞任したのは、小泉内閣時代の2002年1月に田中真紀子外相と野上義二外務次官をともに更迭して以来の異常事態です。
白須氏も失言が多い方のゆおうで、先日の会見では「食用に回した企業に一義的に責任がある。立ち入り調査は不十分であったが、ただちに私どもに責任があると考えているわけではない」と発言して政府内外から批判を浴びていましたから、こちらも辞任は当然かもしれません。辞任記者会見では「事故米問題で業者による不正な横流しをチェックできず長期にわたって見逃し、結果として消費者の食の安全に関する不安を招いた。事務方トップとして責任を痛感している」と述べています。最初からこのように発言すればいいと思いますが、どうも身の保身から何を話そうかと考えてしまう体質が官僚の中にはあるのかもしれません。
大臣、次官が変わっても問題は解決しません。時間がたつにつれ、事故米の利用範囲が拡大し、愛知県の給食の45万食のオムレツに混入されていたことが判明するなど、影響は計りしれない状況です。現状認識と今後の再発防止策を同時に速やかに決定していかなければいけない後任事務次官の井出道雄氏の責任は重いと思います。
写真は http://www.jiji.com/jc/p から