これで長谷川選手は具志堅用高氏(13回)、勇利アルバチャコフ氏(9回)に次ぎ、徳山昌守氏と並ぶ国内歴代3位の8連続防衛となりました。また3戦連続KOは、日本ジム所属選手では具志堅用高氏の6回、渡辺二郎氏の3回に次ぐこちらも史上3人目の成績、今日の長谷川選手はKOラウンドは1回でしたが、記録は3ずくめでした。

そしてフェザー級は、王者のオスカー・ラリオス選手に粟生隆寛選手が挑んだ一戦は判定で粟生隆寛選手がチャンピオンを下し、初の世界タイトルを奪取しました。KOのチャンスもあったように思いましたが、勝てば官軍、KOは初防衛戦で実現して欲しいですね。

写真は http://www.sanspo.com/fight/fight.htm から

一方で、監督責任のあった尾車親方は2階級降級の平年寄りへ降格処分となりました。その一方で理事会のメンバーには、減給などの処分はなくいささか不公平感の残るものでした。今後の再発防止措置としては、抜き打ちの検査を実施とありますが、よりきびしい処分も真剣に考えるべきかと思います。
ジャンルは違いますが、競馬の世界での薬物禁止は厳しいものがあり(ディープインパクトも風邪薬で失格となった、凱旋門賞は記憶にあると思います)、処分も相当なもの、やはりスポーツは公明正大が基本ですから、相撲協会も襟を正して厳しい体系を構築して欲しいものです。

写真は http://www.afpbb.com/category/sports/sports-others から


やはり、相撲協会も朝青龍のガッツポーズに厳重注意をするだけでなく、規律面は土俵上だけでなく、私生活にも踏み入って指導を真剣にしていく必要がありますね。
漫画家のやくみつる氏の談話
★ふさわしくない人は排除していくしかない 露鵬、白露山が薬物の陽性反応を示した一斉検査のときに、若麒麟もグレーゾーンにあった。再検査で“シロ”と判断された後の今回の逮捕ですから、協会の信用性を覆すえらいことになってしまった。若麒麟はチンピラっぽいキャラだったけど、検査をくぐり抜けたうえで大麻を吸っていたのだから本当にタチが悪い。(大麻所持で)若ノ鵬が解雇されたときは規則で退職金が支払われました。そのようなおかしな規則を改めようと協会も検討中でしたが、今さらながら対応が遅いといわれても仕方ない。力士が逮捕されたときなどは即刻クビ、といった厳しいルールを盛り込まないと、多くの相撲界の不祥事に対応しきれなくなると思う。就職難の世の中に逆行するかもしれないけど、相撲界にふさわしくない人は排除していくしかないと思う。たとえ、一時的に相撲が縮小しても、長い目で見れば、国技を守っていくことになるのでは。大麻に手を出す力士がいるということは、今まで隔離されてきた相撲界が毒化した世間に近づいてしまった証でもあると思う。だって、六本木の事務所で力士が逮捕って意味がわからないですよ。やってること、フツーのあんちゃんでしょ。(談)
デーモン小暮閣下の談話
★裏切られたのはファン 「ロシアの3力士の時に比べ、『厳しい措置を取ったのにまだやるか』と、今回の方があきれ度は大きい。初場所が盛り上がり、信頼回復に向けて好スタートを切ったのに水を差された気持ちだ。武蔵川理事長は『裏切られた気持ち』と言ったそうだが、裏切られたのはファンだ。去年は各部屋の問題としてとらえ、協会全体の問題と受け止めない風潮があった。今回こそはその考えを改めないと、また同じことが起きるだろう」
二人の談話がファン全員の声だと思います。相撲協会存亡の危機と捉えて、厳格な処分と再発防止策を早急に打ち出してください。
写真は http://www.sanspo.com/sports/sports.htm から


千秋楽の白鵬との一番は、本割では立ち合いで白鵬に先手を取られて完敗。この段階で相星となり追うものの強みで白鵬有利と考えましたが、決定戦ではその白鵬に油断があったのか、朝青龍が完璧な立ち合いでもろ差しを果たして完勝、23回目の優勝を飾りました。相撲は立ち合いで決まるとよく言われていますが、この2番を見ていてつくづくそうだなあと感じました。
やはり相撲だけでなく、強い者(番付上位)が勝ち続けると人気は上がってくるもの、その意味で朝青龍の復活は低迷する相撲人気の歯止めとなりそうです。ただ白鵬、朝青龍に続く第3の男がなかなか出てこないことが問題、イキのいい若手はいつ現われるのか、それがでてこないと人気回復も本物とはならないと思うのですが。
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プロ転向2年目でのマスターズ進出、一昨年のプロ転向時に語った目標の一つである「マスターズ参加」が早くもかなったことになります。正式な招待状はまだということですが、17歳6か月での出場が正式決定すれば、日本人史上最年少記録となるそうです。

マスターズ出場には条件があり
〈1〉歴代優勝者
〈2〉前年大会から大会前週までの米ツアー優勝者
〈3〉年末の世界ランク50位以内
〈4〉大会前週の世界ランク50位以内など18のカテゴリーのほか、
〈5〉マスターズ委員会からの特別推薦
と決まっています。石川遼選手の場合、この(5)に該当するものと思います。昨年後半の活躍を見れば、招待されても不思議はないと思います。ただ、今米
ゴルフ業界も世界不況の波に直撃されており、トーナメント減少が現実のものとなっています。米国でも石川遼選手人気にあやかりたいんだといううがった見方をする人もいますが、ここは素直に石川遼選手に頑張ってきて欲しいと思います。「早熟の天才」で終わらないよう精進も忘れずに!
写真は http://www.jiji.com/jc/p から
3連覇が懸かる浅田真央選手は連続ジャンプでミスがあり、65・30点で2位。安定した演技を見せた安藤美姫選手が65・02点で3位につけています。上位は得点差も少なく、フリーの演技如何では順位が逆転する可能性は高く、フリーが待ち遠しいですね。

「練習でジャンプを失敗して心配したけれど、無の境地でやったのがよかった。SP1位になったことがないのでびっくり。体が動いていて一番いいSPだった。」
浅田真央選手の話
「ジャンプが決まらなくて残念。重圧はなかった。終わったことは忘れて(フリーは)今持てるすべてを出し切り、攻める気持ちで頑張りたい。」
安藤美姫選手の話
「100パーセントの力を出したいと思ってやってきた全日本で今季自己ベストをもらえて、フリーもいい気分で臨める。4回転も挑戦するつもりでやりたい。」
写真は http://www.sanspo.com/sports/sports.htm から

世界ランクでいけば格下の山口選手ですから試合結果は順当といえば順当ですね。次はランク1位のポノムルンレック選手との指名試合となりそうですから、次の試合が正念場ともいえます。
「派遣切り」など暗いご時勢ですが、若い頃に派遣社員経験があり、実際に首切りにあったという内藤選手の活躍は、明るい光りを灯してくれそうな気がします。「人間頑張れば報われる」この試合を見ていてそう感じました。
写真は http://www.sanspo.com/fight/fight.htm から
その演技、ミスが少なかった浅田選手がわずかの差で優勝を飾りましたが、今後世界選手権、来年のオリンピックと2人の素晴らしい次元の違う演技が観れると思うとワクワクしますね。浅田選手も「金妍児選手とは今季初めて一緒に滑って、自分もいい刺激になったし、もっと頑張らなくちゃいけないと思いました」と語っていますから、より高いところを目指して欲しいと思います。
安藤選手は4回転をミスなくこなしましたが、回転不足と判断され6位、中野選手も5位に終わっています。
一方、初優勝が期待された小塚崇彦選手でしたが、やはり緊張してのか演技がぎこちなかったようで銀メダルに終わっています。





女子シングル
1 浅田 真央 JPN 188.55 2 1
2 金 妍児 KOR 186.35 1 2
3 カロリーナ・コストナー ITA 168.01 4 4
4 ジョアニー・ロシェット CAN 166.36 6 3
5 中野友加里 JPN 161.93 3 6
6 安藤 美姫 JPN 158.25 5 5
男子シングル
1 ジェレミー・アボット USA 237.72 2 1
2 小塚 崇彦 JPN 224.63 1 3
3 ジョニー・ウィアー USA 215.50 4 2
4 トマシュ・ベルネル CZE 206.65 5 4
5 パトリック・チャン CAN 205.16 6 5
WD ブライアン・ジュベール FRA - 3 -
写真は http://www.sanspo.com/sports/sports.htm から
中野選手は3位、安藤選手は連続ジャンプでの転倒が響いて5位と出遅れてしまいました。フリーでの演技でどちらが勝つのかまったくわかりませんが、浅田選手、過去7回の金妍児選手との戦いでSPで2位からの逆転は1度もないことがちょっとひっかかりますが、NHK杯のフリーの再現をすればトップの座は見えてくると思います。



一方の男子SPでは、初出場の小塚崇彦選手がトップ発進、男子GPファイナルでの日本人初制覇が見えてきました。ペアでは川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ選手組はスピンのミスが痛く6位からの巻き返しに期待です。

写真は http://www.sanspo.com/sports/sports.htm から
ただ優勝は、ギャップを埋める最高の良薬ですから、高橋選手負傷で意気消沈の男子フィギュア界ですから、若手を牽引してこれからのシーズンで活躍して欲しいですね。

続いてゴルフの話題を2件。まずは男子ゴルフからですが、石川選手が見事に賞金1億円を突破しました。先週の段階で1億円突破は確実と言われていましたが、日本人プロ最年少(ゴルフだけでなく)記録だそうですから、今年1年いろいろあったと思いますがよく頑張ったと思います。

最後は女子ゴルフ。今までは実力はありながら人気先行だった古閑美保選手が、最終戦で逆転優勝をかざり賞金女王の座を手に入れました。TVドラマでも起こりえないような幸運が重なっての女王獲得、来シーズンもその座を守るように練習してください。

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